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2 women to cry


a memorandum of dj2women
by womenscrossing

主婦の「定性」について――國澤静子さんの2011年年末状(2011/12/31)より

*以下、〔 〕内は引用者補足。下線は引用者による。
 〔この年末状を〕受信していただく方の〔自分自身の〕Databaseへの参照を期待しています。もしあなたの「在庫」に呼応がなければ、それは私の記述の粗さではなく私の目指す方向が「未来」すぎるのです。一人よがり自負ではなく「主婦」戦線提起以来常に「主婦」の語の認識が認識者の現生活環境における「女状況」に限界されるからです。
 先日立岩真也著『家族性分業〔論〕前哨』(生活書院)を頂きました。学者技術が駆使され「主婦」が見事に「定量」されています。しかし「定性」はこれからです。「定性」こそ個人の「オンナ状況」をこえてオンナ性をすべて網羅するかたちをまず用意せねばなりません。その作業は女達が伽藍をでてバザールに行脚しはじめる決意からはじまるのですが80年代を開く視座『女解放』(星火通信社)で主婦戦線水組Mが「100年早い、、」と深い息を吐いたあの時とそう「変化」したと思えません。

# by womenscrossing | 2012-01-26 22:57 | メモ

辰年の年明けに――森崎和江さんのことばから

「私は私自身を伝達しようとするとき、腰から下は鱗が生え、首だけねじまげて松の葉へ語りかけるような筋肉の螺旋を感ずる。ともかく現代を構成している私有形態にみあった意識形態は私ではなく別にある。」(森崎和江『非所有の所有』より)
# by womenscrossing | 2012-01-26 22:53 | メモ

女学生雑誌『青空』について

■女学生雑誌「青空」
昭和22(1947)年9月に中学生向けに発行された「銀鈴」は、昭和23(1948)年3月に終了し、つづいて女学生に向けて「青空」が5月に創刊された。溌剌とした少女の表紙は、時世を風靡した中原淳一の「ひまわり」に刺激を受けたという。創刊号の表紙は松田文雄、つづいて林唯一、翌年は岩崎吉信によって飾られた。世界名作や詩、エッセイ、小説を中心に、少女たちが楽しめる洋裁や音楽、料理の頁も加わった。当時の映画、演劇、美容室の頁もある総合雑誌として人気を博したが、昭和25(1950)年2月号をもって終刊となった。大田洋子、織田幹雄、深尾須磨子、大木惇夫など著名な作家・詩人が執筆した。

■「青空」別冊付録「ミュージカル ノート」の発行
昭和24(1949)年「青空」2月号から、松本かつぢの表紙絵で、音楽の楽譜、「ミュージカルノート」が付録として発行された。松本かつぢの絵は、中原淳一をしのぐ美しさだった。作詞・作曲も当時の一流詩人、作曲家を起用している。人気を博したが、付録は9月号で終わった。NO.1「春風は」八十島稔作詞、弘田龍太郎作曲(昭和24・1949年2月号)、NO.2「ペダルを踏んで」八十島稔作詞、高木東六作曲(同年3月号)、NO.3「風が呼んでる」野村俊夫作詞、古関裕而作曲(同年4月号)、NO.4「品便り」鈴木康文作詞、坂本良隆作曲(同年5月号)、NO.5「オルゴールの歌」藤浦洸作詞、高木東六作曲(同年6月号)、NO.6「誰も知らない」サトウハチロー作詞、高木東六作曲(同年7月号)、NO.7「木陰の椅子」八十島稔作詞、弘田龍太郎作曲(9月号、8月号は休刊)。なおNO.3からは、世界の名曲も付録として添付された。本館には全7冊所蔵されている。

*以上、展示キャプションより引用。
 ◆『青空――for Teen Age Girls』(広島図書)


★企画展《掘り起こす広島の文芸Ⅱ「戦後占領期の広島の文芸――終戦から講和条約発効まで」》
|平成23年11月19日(土)~12月4日(日)
|会場:広島市立中央図書館 2階 展示ホール
|主催:広島市文化協会文芸部会・広島市立中央図書館

# by womenscrossing | 2012-01-26 22:52 | メモ