2 women to cry


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by womenscrossing
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断章1

女の知と生をわが身に

女の血と性をかの身に

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# by womenscrossing | 2014-03-20 21:30 | 断章

共演:石野真子&倉田まり子

石野真子&倉田まり子“春咲小紅”

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# by womenscrossing | 2014-03-20 21:25 | メモ

南青山五丁目午前十時――真利子と麻美のふたり話し【10】

【第10回】(2014/02/27)

真:来たねー、春前夜!
麻:あなたがいちばん好きな季節ね。
真:そう。早春より早い春。
麻:早春になっちゃったらもう興ざめ、ってね(笑)。
真:うんうん、当然でしょ(笑)。
麻:あなたのその万事先どり精神、いつもこの時期にうらやましく思うわ。
真:なにそれー。皮肉?
麻:そんなわけないじゃない、本気で言ってるのよ。
真:そんなこと言ったらさ、あなたがいちばん好きな季節は新緑の候でしょ。いいよね。結局さ、落ち着いた都会の女の理想的なセンスよ、それ。
麻:皮肉言ってるのはあんたじゃない(笑)。
真:だってさー、それは誰が聞いたってそう言うよ。
麻:たまたまよ。
真:そこがさ、たんなる主婦と自立したクリエイターの違いだよね。ただ人の関心の先回りして喜んでる女と、みんなが浮かれたあとに来る新しい生命の兆しにそっと心を寄せる女との。
麻:いつもながら大げさね。
真:だってそうだもん!
麻:わかったわよ(笑)。まあいいじゃない、せっかく抜群な気候条件の「春前夜」を楽しんでるんだからさ。
真:はーい。でも今日は本当にいい気分。ちょっと肌寒くて、空は冴えてて、風も吹いてて。
麻:マフラーをとると首筋が冷やっとする、この感じね。
真:そうー。そしてマグに入った、ちょっとぬるくなったレモンティー。
麻:甘いやつ?
真:私はね、甘いのがいいの。あなたどうせ、ノンシュガーのハーブティーでございましょ(笑)?
麻:ご名答。特別な意味なんてありませんよ。もう皮肉はNG。
真:えっへっへ。もう気の利いた言葉が浮かばない。
麻:言うつもりだったの? あきれた人(笑)。
真:あ、見て、あのジョギングしている人、あんなに薄着。
麻:あー。もうあれくらいでもいけるんだね。
真:いやー、でも信じられないよ、まだそこまであったかくないよ。
麻:だからさ、スポーツする人はスポーツする人なりに、春を先どりするとああなるんだよ。身体条件の前提が違うだけでさ、気分は私たちと同じなのよ。
真:うわ!、いやーだ、やっぱインテリは考えることが違う。劣等感。
麻:やめてよもう(笑)。
真:そんなリベラルな想像力、私は持ちあわせてないもん! 私はしょせん甘いレモンティー飲んで満足してる女だもん!
麻:なにわけのわかんないキレかたしてるのよー。困った人ね。
真:いいよいいよ、そうやってばかにすればさ。
麻:もうだめだ、ついていけない(笑)。あんたの頭の中はさ、あのジョギングしているおじさんの100倍高速走行してるんだよ。それでいいじゃん、もう。
真:うん、わかった。それでいい。なんだか自信ついた。
麻:あ、それでいいんだ(笑)。あー、よかった。
真:わかったからさ、そっちのハーブティーひと口ちょうだいよ。口の中甘くなっちゃった。
麻:なによそれ……。
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# by womenscrossing | 2014-02-27 00:06 | [連載]南青山五丁目午前十時

共演:倉田まり子&上田知華

◆さよならレイニーステーション 倉田まり子&上田知華
http://www.youtube.com/watch?v=L2QzbHUX3oA
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# by womenscrossing | 2014-02-15 01:25 | メモ

南青山五丁目午前十時――真利子と麻美のふたり話し【9】

【第9回】(2014/01/20)

真:ねえ、ちょっと、これ散歩するには寒すぎじゃない?
麻:なに言ってるのよ、若い頃はあなただってこのくらいの寒さがいちばん気持ちいいって言ってたじゃない。いつからそんなおトシになっちゃったのよ。
真:そりゃ、いまだって、気分的にはそうなんだけどさ。カラダが追いついてこない。
麻:情けないわね。
真:主婦になるとこんなもんよ。
麻:あっさり負けを認めないでよ。もうちょっとがんばってよ。
真:そうね。昔はさ、雪が降った日の夜は絶対散歩したよね。もう雪が凍っちゃってる上をざくざく歩いて。
麻:そう、あんたはよくこけてた。
真:運動神経悪いくせにそういうの好きだからね。
麻:やっぱりさ、ずーっと都会に生きてる女はさ、どこかで自然に戻らなきゃいけないのよ、絶対。その機会がこれ、厳冬だと思うのね。
真:またー。クリエイターはすぐ理屈をつける。たんに冷たい空気が好きだってだけじゃない、私たち。
麻:うんうん、そうです。そのとおり。またさ、この時期がいいんだよね。
真:それあんた、毎年言ってる。クリスマスの街はイヤ、正月休みの街はイヤ、なんでもないただの寒い冬の夜がイイって。
麻:だってしょうがないじゃない、子どもの頃からずーっとそうなんですから。あなただって同じでしょ?
真:まあね。人も街も、日常がそのまんま冷凍保存されて、私たちだけがそれを独り占めしてる、そんな幻想をもてちゃうような、この時期の寒い夜は好きよ。
麻:あら、クリエイターっぽいこと言った。
真:からかわないでよ、いやあね。
麻:失礼。でもさ、今朝の雪、全然積もらなかったね。
真:それくらいでいいよ。どっさり積もったらさ、みんな「すげー」とか言って喜ぶじゃん。だからイヤ。
麻:おとなげない!
真:そうよ、悪い? 私がこういう性格だって、あんた昔から知ってるでしょ?
麻:はいはい。あなたらしいわ。そしてちょっとわかる。
真:私ね、街の景色や人の気配がさ、「何かが変わる!」みたいな感じになってると、とたんに興ざめしちゃうのよ。「あ、私はそれけっこうです」って。雪が降っても結局積もりもせず、中途半端に路肩が凍るだけで、ただ寒くて星だけが無駄に光ってて、人も少なくて、街の光も心細い。そんな、ちょっと空しい気配が、いちばん私の心を救ってくれるの。なんていうか……。
麻:「ああ、やった、街も人も私を救わない!」って実感できるから、でしょ?
真:そのとおり。さすがあなた。
麻:だって、それは私も共有しているもの。あなたほど大人げなくひねくれてないけど。
真:悪かったわね。
麻:しょうがないじゃん、この街で暮らしてるんだもん。
真:でもダンナは全然わかってくれないよ、この感覚。
麻:そりゃそうよ。あんたと私くらいだ、こんな物好きで素直じゃなくて、特異体質な女は。
真:でもたまに不安になる。これスノッブすぎるのかな?って。
麻:だいじょうぶ。本当のスノッブって、格が違うから(笑)。
真:ありがとう(笑)。そうよね。この中途半端さがさすが私。積もりそこなった雪と同じ(笑)。
麻:そう、自信もっていい。あんたは所詮路肩の氷(笑)。
真:やあーだー(笑)。
麻:あっはは。ちょっと大声出しすぎ!(笑)
真:さて。もうここまで来た。今日はコーヒー、中で飲んでく? テイクアウトで飲みながら歩く?
麻:ばかなこと訊かないでよ。決まってんじゃん、そんなの。あんたの考えと一緒よ。
真:はーい。……すみませーん、カフェラテのMサイズを2つ、持ち帰りで! 砂糖は要りません!
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# by womenscrossing | 2014-01-20 00:18 | [連載]南青山五丁目午前十時