2 women to cry


a memorandum of dj2women
by womenscrossing
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松原みき&久保田早紀(1979/夜ヒット)



松原 みき:1959年11月28日生まれ
久保田 早紀:1958年5月11日生まれ
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by womenscrossing | 2013-03-31 00:44 | メモ

ネコさん(夫)によるやっちゃん(妻)に関する言及

■金子信雄 1982/08/20 『ネコさんの好色十三月夜』,作品社

▼pp.22-23(初出:1978-01)
 名の売れた女に男がひっつくと世間さまでは例外なく【傍点:ヒモ】に見てくれる。
 私なんか、女房と一緒になって三十年経った今日でも、丹阿弥さんの旦【ダン】つくで、それは決して>23>好意的なものではなく、むしろひどく棘のある侮蔑的ないいかたである。

   〽よせばよいのに舌切り雀 なまじなめたが身の因果  都々逸

 ある亭主持ちのスター女優さんと、テレビでご一緒したことがある。
「丹阿弥さんは、ほんとうによくお働きになるわねえ! 私もそうだけど、子供を育てながら、あれだけ活躍するなんて、女として大変なことだわ。でも、金子さんはその分だけお楽だわね。うちもそうだけど、奥さまのほうが稼ぎは上でしょう。丹阿弥さん、ご主人を抱えたり、劇団を主宰したりして、ほんとにおえらいわ!」
「ハイハイ、私は髪結いの亭主でありまして、丹阿弥さんが、サン然と私の頭上に女王蜂のように輝きましましているので、私も役者としてホソボソとやっていけるし、家政夫として子供達に道楽の料理も作ってやれるのです。有難いことです。丹阿弥様は神様です」

▼p.84(初出:1978-05)
 髪結の亭主である私は、良妻賢母兼スター女優である夫人に頭があがらない。だから、日本国内では絶対に浮気が出来ない。そんなことをしたら、たちまち家を追い出されてしまう。その腹いせに、私はときどき外国へ行く。外国へ行けば、女房も金子信雄もない、ただの助平な男である。

▼p.200(初出:1978-12)
 私がいまの家人と一緒になって三十年、大学卒の息子が二人いる。ときには一家団欒、親子揃って食事を囲み、酒を汲【く】みかわす。そのとき、私はひどく孤独になるときがある。家長として座持ちをしている自分が、どこか他所でもこんなことをするのではないかという予感を持つ。つまり、ここにいる私は、三人に対して他人であるような仮住いの気分に襲われるのだ。家人と縁あって結ばれ子をなしたが、実は、これは偽りの愛の結晶を仕方なく守り続けているのだと……。

▼p.228-229(初出:1977-10)
 わが家にも三食昼寝つきが一匹います。でも彼女は仕事を持っています。何かいつも不満気な>229>様子を見せてます。二匹〔二人の息子か〕の片割れに文句をいったり、亭主に冷たい視線を投げたり、鼾【いびき】をかきながら台詞【せりふ】の寝言をいったり、忙しい五十歳の毎日です。
 亭主は、アラカルトの食い損【そこな】いだったなと思いながら、手前の晩酌の肴を使ってます。
 どうも、私は料理人としては失敗だったようです。
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by womenscrossing | 2013-03-05 23:10 | 丹阿弥谷津子さん